「僕はイノウエをKOできる」タパレスが語った井上尚弥の“弱点” 4団体統一戦は「不可能なんてない」と自信
ついに井上との対戦を迎えるタパレス。その勝負に向け、本人も自信を漲らせている。(C)Getty Images
キャリアを占う大一番に向け、フィリピンの猛者が闘志を漲らせている。
12月26日、東京・有明アリーナで、ボクシングWBC・WBO世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(大橋)と、WBA・IBF同級王者マーロン・タパレス(フィリピン)による4団体王座統一戦が行われる。
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今年7月にスティーブン・フルトン(米国)を破り、スーパーバンタム級初戦で2本のベルトを手にした井上。師走に訪れる決戦でタパレスを破れば、テレンス・クロフォード(米国)に続く史上2人目の2階級での4団体統一王者となる。
無論、下馬評は井上有利の声が多い。プロキャリア25戦無敗22KOの「モンスター」は、スピード、技術、そしてパワーで異次元のポテンシャルを発揮。数多の名手たちをリングに沈めてきた。今年4月に行われたムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)戦を制し、2団体統一王者となったタパレスといえど「敵わない」という見方が強まっている。実際、フィリピンの大手放送局『ABS-CBN』は「チャンスがあるとすれば、それはイノウエが彼を過小評価すること」と論じたほどである。
それでもタパレスにとって、この井上戦が声価を高める千載一遇のチャンスなのは間違いない。それを自覚する本人もやる気は十分だ。米ボクシングサイト『Boxing News』の取材に応じた際に「完全統一ということもあるが、自分にとって何よりも重要なのはイノウエに勝つという事実なんだ。これは本当にそう思っている」と強調した。