タパレスの“2000%発言”に井上尚弥は何を感じた? 決戦前に見せつけた余裕「自信がなければ、おもしろい試合にはならない」
タパレスと対峙して凛々しい表情を浮かべた井上(C)Lemino/SECOND CAREER
文字通り敵なしの強さを見せつけてきた井上尚弥は、決戦への意欲をふつふつとたぎらせた。
東京・有明アリーナで行なわれるボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一戦を2日後に控えた12月24日、WBC・WBO世界同級王者の井上尚弥(大橋)とWBA・IBF同級王者マーロン・タパレス(フィリピン)が神奈川・横浜市内のホテルで公式会見に出席。両陣営に対する印象を語った。
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ボクシング界の重鎮である米興行大手『Top Rank』のボブ・アラム会長も出席し、緊張感に包まれた会見にあって「どんな展開になってもしっかり勝ちを手にする試合にしたい」と語った井上。前日計量のリミット(55.3キロ)まで「自分はあと1キロを切っているぐらい」とあって、やや頬がこけたチャンプだったが、その心に邪念は微塵もない。
試合を目前に控えて「余裕」すら感じさせた。井上がその一端を垣間見せるシーンがあった。質疑応答での一幕だ。
4日前に行われた公開練習の際にタパレスがメディアに対して「(自信は)2000%だ」と笑ったことを問われた井上は、「そのことは記事で読みました」と吐露。そして、クレバーに続けた。
「そのぐらいの自信がなければ、おもしろい試合にはならない。自分としてはそのぐらいの意気込みで来てもらった方がおもしろい試合になる」