井上尚弥の規格外さにゴロフキンを育てた名トレーナーも脱帽 次戦でネリ圧倒なら「とんでもない選手になる」と断言

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 IBF&WBAスーパー統一ミドル級王者で、「闘神」と称えられる名手ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)など16人の世界王者を育て上げたサンチェス氏は、現在のネリについて「関係者から聞いたのだけど、彼は自分自身を見つめなおして、今は物凄いハードなトレーニングを重ねているみたいなんだ」と評価する。ただ、「実際に私がジムで彼を見た時も変化は感じた」と実力を認めながらも、同氏は井上の力量には及ばないと指摘する。

「だからこそ、今のネリに勝ったらイノウエはとんでもない選手になると思うんだ。もしも、フルトン戦のように倒したとしたら、もうお手上げだね。ネリのことまで彼がボコボコにするなら、これまでの功績と同様に評価すべきスペシャルなことだ」

 もっとも、ネリは2017年と18年にWBC世界バンタム級タイトルマッチで山中慎介氏と2度対戦し、ドーピング違反と体重超過が判明。日本ボクシングコミッション(JBC)から日本での活動停止処分が下され、事実上の永久追放となっている。そうした事情もあり、日本開催が実現するかは不透明なままだ。

 これについてサンチェス氏は、「イノウエ陣営が世界的に売り出したいなら、こっちで試合はすべきだと思う」と強調。「PPVが売れて、パウンド・フォー・パウンドでも絶対的な地位を固めたいなら、こっちでやるべきだ」と論じてもいる。

 百戦錬磨の敏腕トレーナーも称える井上の強さは、いったいどこまで続くのか。その一挙手一投足に世界が熱視線を向けている。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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