日本開催を続ける井上尚弥に米ファンから不満噴出 米識者は真っ向から異論「イノウエはヘビー級以外で最も稼ぐ選手だ」
タパレス戦も有明アリーナを超満員にした井上。彼のカリスマ的な人気をもってすれば、東京ドームもチケット完売は濃厚だが……。(C)Getty Images
かつてないほどの大舞台での決戦が実現濃厚となった。
ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者、井上尚弥(大橋)が、元世界王者でWBCスーパーバンタム級1位のルイス・ネリ(メキシコ)と5月6日に東京ドームで対戦することで合意したと、米スポーツ専門局『ESPN』をはじめとする複数の海外メディアが一斉に報じた。
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まさに大一番にふさわしい舞台となる。井上は昨年12月26日、マーロン・タパレス(フィリピン)に10回KO勝ちを収め、史上2人目の2階級4団体王座統一に成功。かたやネリは、昨年に2戦2勝。11月にはWBC年次総会で指名挑戦者として認められ、「打倒・井上」を公言してもいた。
東京ドームでのボクシング興行はマイク・タイソン(米国)がジェームス・ダグラス(米国)に10回KOで衝撃の敗戦を喫した一戦以来、実に34年ぶり。文字通り歴史的なマッチメイクとなる。
当然、敵なしの強さを誇る井上の“大箱”での防衛戦は米国内でも小さくないトピックとなった。そのなかで一部のファンからSNSで「なぜイノウエはアメリカで試合をしないんだ」「わざわざ日本開催とする理由はなに?」「国外で戦うのを恐れているのか?」といった意見が噴出し、話題を呼んだ。
井上が最後にボクシングの“本場”アメリカで試合を行ったのは、2021年6月のマイケル・ダスマリナス(フィリピン)戦。当時、バンタム級に属していた井上は、新型コロナによる感染拡大を防ぐため、無観客のラスベガスという異例の環境での試合を余儀なくされた。