井上尚弥はなぜ“圧倒的に強いのか” リングに沈んだ敗者たちの言葉に見る「最強」の理由

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打たれに打たれ、パンチの雨を浴びた英国王者も

史上2人目の快挙を成し遂げた井上。そのキャリアは充実の一途を辿っている。(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext

 22年12月に行われた世界バンタム級4団体王座統一戦で、11回TKO負けを喫したポール・バトラー(英国)は、井上をして「本当に勝つ気あるのか」と言わしめるほどの守戦を余儀なくされた。

 打たれに打たれ、パンチの雨を浴びた試合後に当時34歳の英国人チャンプは、「パンチは正確で、スピードも正確。スピードが正確だから強かったんだと思う」と語った。やはりフルトンのようにパンチを繰り出す技術の高さを強調している。

 昨年12月の大一番で井上に敗れたタパレスも、昨年の対戦後に「ボクシングが上手いと感じた」と告白。そして、ガードの上から粉砕される形となった井上の猛攻を「あとはスピードに驚いた。とてつもなく速かった。それに自分が追いつけなかった」と評し、やはりパワーではない部分を強調した。

 井上の桁違いのパワーは、ボクシングを知る者ならば世界の誰もが認知している。ゆえにライバルたちは皆、警戒しているわけだが、いまだ太刀打ちできた者はいない。

 惜しくも屈した元王者たちの言葉を聞くに、警戒網を突き破る井上の破壊力は、日々の鍛錬によって洗練さを増している技術が、想定以上の威力に紐づいていると言えるのではないだろうか。

 文字通り敵なしの強さを誇っている井上は、来る5月には東京ドームで元世界2階級王者ルイス・ネリ(メキシコ)との対戦が有力視されている。相手も直近2戦2勝の難敵だが、猛者を苦ともせず、日進月歩で進化を続ける「最強の怪物」が敗れる姿は想像し難い。





[文/構成:羽澄凜太郎]

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