JBCが“事実上の永久追放”を解除 悪童ネリは井上尚弥戦に向けて雪中で臨戦態勢へ「最高の体型を手に入れる」
ネリ陣営からすれば、WBCに指名挑戦者として任命された時点で、日本で「異例」とされた処分の撤回は織り込み済みだったのかもしれない。プロモーターを務めるフェルナンド・ベルトラン氏は、今年1月の時点で「彼(ネリ)にも非はある。ただ、日本のプロモーターが彼に再び(日本で)戦うように要求している。処分を変える許可が下されたことは非常に理にかなっている」(米YouTubeチャンネル『Fight Hub TV』より)と断言していた。
ゆえにパンテーラ(豹の意)の異名を持つ名手は、目下、高地でのトレーニングで己を追い込んでいる。メキシコ・メディア『Linea Directa Portal』によれば、ネリはアメリカのニューメキシコ州にある山岳地帯でミニ合宿を実施。雪の降り積もる中で「最高の体型を手に入れるべくハードワークを続けている」という。厳しい寒さが伺える雪中でのトレーニングに耐える姿からは真剣さが伺える。
今年1月に母国のポッドキャスト番組『Un Round Mas』で「ヤマナカ戦はキャリアで最もイージーな試合だった」「イノウエを倒したいんだ。俺の実力を見てもらいたい」と軽口を叩いていた29歳だが、「世界最強」と言われる男との大一番に向け、危機感が強まっているのかもしれない。
あとは試合が無事に実施されるかどうか。日本を失望させた5年前の二の舞いだけは勘弁だ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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