井上尚弥が語った“反発”を招いたネリ戦への考えを告白 山中慎介戦で起きた因縁を「持ち込みたくない」理由とは?

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時折、笑顔を見せつつ、井上は冷静にネリに対する自らの立場を語った。(C)CoCoKARAnext、(C)Getty Images

 合意が囁かれる決戦に向け、“怪物”が口を開いた。

 目下、注目を集めているのは、現地時間1月25日に米スポーツ専門局『ESPN』が伝えたマッチメイクだ。来る5月6日に東京ドームで、世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)と元世界2階級制覇王者のルイス・ネリ(メキシコ)が対戦することで合意したという。

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 日本ボクシング界との小さくない因縁を残しているファイターだ。当時バンタム級に属していたネリは、2017年8月にWBC世界バンタム級王者だった山中慎介氏と対戦。4回TKOで勝利を収めるも、試合後にドーピング違反が判明して波紋を呼んだ。

 騒動が冷めやらぬ翌年3月に両雄は再戦を果たすも、今後はネリが前日計量で体重超過。試合はネリが勝つか引き分けで王座は空位、山中が勝てば王座獲得となる特別条件の下で実施されたが、ネリが2回1分3秒TKO勝ちとなり王座は空位に。度重なる蛮行を重く見たJBC(日本ボクシング・コミッション)からの日本国内での無期限活動停止という厳罰を下した。

 その後、20年1月にスーパーバンタムに転級したネリは、着実に成果を出してはいる。昨年は2戦2勝で、11月にはWBC年次総会で指名挑戦者として認められ、井上に対する正当な挑戦権を得た。

 しかし、今も日本国内のボクシングファンの中でネリの試合開催に反発する声はある。本人の「ヤマナカ戦はキャリアで最もイージーな試合だった」「あの試合は楽だった」という発言もあり、4団体統一を果たした井上が「わざわざ相手にする必要性はないのではないか」と論ずる者は少なくないのである。

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