井上尚弥は「表に出て戦っている」 米編集長が独自PFPで“クロフォード越え”を決意した理由は異次元のタフさ?
タパレスを圧倒して勝ち切った井上。その強さに対する評価は揺るぎない。(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext
日本を沸かせたKO劇から約3か月。井上尚弥(大橋)に対する評価は依然として揺るぎない。
昨年12月、井上は目の覚めるような一撃で声価を高めた。東京・有明アリーナで行われたボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一戦12回戦で、WBA&IBF王者だったマーロン・タパレス(フィリピン)を10回1分2秒で撃破。KO決着をつけた一打は、ガードの上から繰り出したワンツーパンチだったが、31歳のベテラン戦士は膝から崩れ落ちた。
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試合後にタパレスが「本当に身体が動かなくなった」「どうしても立てなかった」と振り返るほどの強さを見せつけた井上。その異次元さは世界に轟き、識者たちの見識を改めさせている。現地時間3月3日に独自のパウンド・フォー・パウンド(PFP)を掲載した米専門メディア『Bad Lefthook』のスコット・クライスト編集長は、井上を1位にチョイスしている。
PFPは、全17階級あるボクサーの実力を比較し、体重差がなかった場合の最強選手を格付けするものだ。これまで多くのメディアでは、昨夏に史上初となる2階級での4団体統一を果たしたウェルター級王者のテレンス・クロフォード(米国)がトップを見る向きは強かった。