山中慎介との騒動は「終わったこと」ネリ、JBCからの“異例”な処分撤回に持論「試合を受けたことを後悔する」
さらにネリは「何よりも、今の俺はいつもより落ち着いている。無敗でも、王者でもない。勝とうが負けようが何も問題はないんだ」と断言。周囲の喧騒とは裏腹に、自身が井上戦に向けて重圧を感じておらず、気楽に臨んでいるとアピールした。
「イノウエにはリスクがある。リマッチ条項がないからだ。それは彼の自信過剰さを表している。簡単に勝てると思っているのかもしれないが、サプライズが起きる。俺は厳しいトレーニングを積んできたんだ。イノウエがこの試合を受け入れたのは間違いだ。彼らには勝ち目がないからね。名誉のためにやっているが、向こうは、後になって、この試合を引き受けたことを後悔するはずだ」
JBCからの処分が解除されて間もない今年3月に実施された井上戦の発表記者会見でネリは「2度裏切ってしまいましたが、今回は節制をし、きちんと調整しています。偉大なる試合をみせたいと思います」と回答していた。そうしたなかで、今回のインタビューでの言動は真逆と言える。一方で、いつもの敵を容赦なく挑発する“ヒールスタイル”を取り戻した感もある。井上にとっては倒しがいのある相手になったかもしれない。
決戦まで約1か月を切った。果たして、厳格な調整が求められるなかで、両雄がいかなる仕上がりを見せるかは大いに興味深いところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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