井上尚弥への“挑発”は敬意の裏返し? 元世界2階級王者がネリの言動を分析「イノウエには勝負になる相手がいない」
豊富な経験を持つ43歳は、こうも続けている。
「イノウエの場合、馬鹿げた階級上げでもしない限り、まともに勝負になる相手が本当にいないんだ。今回もそうだが、彼は別に『ベストな選択』を避けているわけじゃない。確かにネリは不利扱いをされているが、イノウエは強い相手から逃げてはいない。現状から考えられる『ベストな選択』をしたうえで、この下馬評なんだよ」
挑戦者にとってシビアな評価を下したマリナッジ氏だが、「ネリは自分自身を信じる必要がある」と断言。実体験をふまえて、ネリの態度に理解を示してもいる。
「俺がコットと戦った時もそうだった。それまで彼の相手はどいつもこいつも『戦えて光栄です』っていうような良い子ばかりだった。でも、俺は違ったんだ。嫌われようが関係ないと思っていたし、あいつをぶちのめすつもりでいったんだ。まぁ……負けたんだけどさ(笑)。
でも、相手が凄い選手なんだってことは分かっていたよ。ああいう発言は一種のメンタルゲームでもあるんだ。とにかく『俺はビビッてない』『敬意なんてクソくらえ』っていう態度も、ある意味でリスペクトなのさ。そうやって自分を奮い立たせないと勝てない。ネリはイノウエがそういう相手だって分かっているんだ」
刺激的な言葉で己を奮い立たせるネリを、井上はいかに迎え撃つのか。東京ドーム決戦の行方から目が離せない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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