「俺はフルトンとは違う」井上尚弥との決戦が迫る“悪童”ネリが番狂わせに自信「イノウエが何を持ち込もうと問題はない」
井上との決戦に向け、ネリは緊張感を高めている。(C)Getty Images
立ちはだかるライバルは、敵なしの強さの怪物。だが、“メキシコの悪童”は「負けるために日本に行くつもりはない」。
来る5月6日に東京ドームで世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)に挑む元世界2階級制覇王者のルイス・ネリ(メキシコ)は決戦まで1か月を切り、緊張感を高めている。
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現地時間4月16日にメキシコ・メディア『Izquierdazo』のインタビューに応じたネリは、今回の対戦について、「俺はメキシカンとして、ファイターとしての心はどうあるべきかを知っている。すべてを捧げるつもりだ」と断言。そして、「ただベルトを売りに行くだけのフルトンと違うんだ」と強調。昨年7月に井上に8回TKO負けを喫して、王座から失脚したスティーブン・フルトン(米国)を引き合いに出した。
もっとも、ネリのタイする下馬評はお世辞にも高いとは言えない。26戦無敗(23KO)と圧倒的な戦績を誇り、並み居る強敵たちをリングに沈めてきた井上は、各国メディアのパウンド・フォー・パウンドでも1位に選出される言わずもがなの猛者だ。
しかし、「俺はあいつをリングで見下ろす」と意気込む29歳は、「これまでに対戦してきた多くの選手も速いし、ハードヒットを打ってきた。だから、俺は縮こまるつもりはないし、あいつと激しくぶつかるからといって怖がるつもりもない」と断言。そして、湧き上がる意欲を隠さず、こう続けている。