「タイソンも負けた」打倒・井上尚弥をネリが堂々宣言! 米メディアで力説「イノウエは試合を受けるべきではなかった」
井上との対戦に向け、ネリは自信を漲らせている。(C)Getty Images、(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext
下馬評は低くとも、やすやすと負けるつもりはない。来る5月6日に東京ドームでスーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)と対峙する元世界2階級王者のルイス・ネリ(メキシコ)だ。
対峙する相手は世界が認める“怪物”だ。史上最速で2階級での4団体統一王者である井上は、各国メディアが厳選するパウンド・フォー・パウンドでも常に上位にトップ3位内に位置付けられる。すでに多くの海外メディアや勝利を推す声は強まっている。
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そんな強敵に挑むネリは、21年5月に行われたブランドン・フィゲロア(米国)との統一戦には敗れたが、再起後は4連勝。アザト・ホバニシャン(アルメニア)と対峙した昨年2月のWBC挑戦者決定戦に勝利し、同団体のランキング1位に君臨。今回の挑戦権を得た。
ネリの実績は井上も認める通りだ。ゆえに今回の大一番実現にこぎつけたわけだが、“メキシコの悪童”も、黙って勝負に臨むわけではない。
4月21日に早々と来日し、試合に向けては懸念された体重管理も順調にこなしている29歳は、米ボクシング専門サイト『Boxing Scene』のインタビューで「これはファイターとして最高の舞台だ。サッカー選手がワールドカップのために一生をかけて準備するようなものだ」と力説。そして、「3年ほど前からイノウエとは戦いたいと思っていた」と闘争心をむき出しにした。
さらに「たしかにイノウエはエリートファイター。最高のファイターの一人だ。速くて、強い。だが、弱点もある」と断言したネリは、「イノウエに勝てるのは俺しかいないよ」と指摘。周囲の予想とは裏腹に、番狂わせへの自信を口にした。
「イノウエはこの試合を受けるべきではなかったね。俺が彼の立場であれば、この試合は受けなかった。彼は俺に勝っても何も得るものはないからな。むしろ失うものばかりだ。でも、俺には失うものは何もない。たしかに俺はチャンピオンじゃない。イノウエのようにトップに君臨しているわけでもない。だからこそ、すべてをかけている。リスクを冒し、リングの上で死ぬことも厭わないよ」