井上尚弥のネリ撃破を識者はどう見た?初ダウン→6回TKOの要因を井上の第二の師匠が分析「ジャブから突く”いつもの戦い方”ができた」

タグ: , , , , , , 2024/5/7

 反対に、ネリ選手はパンチが当たらないから前に出るしかなくなった。ジリ貧になってダメージだけが蓄積していってしまうので、突破口を開くために距離を詰めるしかなくなったんです。こうなると、井上選手とすればやりやすい。勝ちパターンになったという感じです。

 試合後のリングインタビューで「1ラウンド目のサプライズ、いかがでしたでしょうか」と言っていましたが、いつも以上にハイテンションでしたね。それだけ興奮していたんだと思います。

 リング上でも交渉を始めると言っていましたが、次戦で対戦予定のサム・グッドマン選手はオーソドックスなタイプで井上選手とは噛み合うと思います。身長は相手の方が高いですが、撃ち合いになったら井上選手に分があるでしょう。

 井上選手は充実の一途を辿っていますし、これからもコンスタントに試合をして、どこまでも突き進んでほしいですね。今年は残り2試合するようなので、いずれもKOで勝ち、日本はもちろん、サウジアラビアやアメリカでも名を轟かせてくれると思います。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

【解説】須佐勝明(すさ・かつあき)

1984年、福島県生まれ。会津工業高校から東洋大学へ。2012年、自衛隊体育学校所属時にロンドン五輪に出場。ロンドン五輪ミドル級金メダリストの村田諒太は東洋大学の1学年後輩にあたる。株式会社AYUA代表取締役。日本ボクシング連盟理事。日本オリンピック委員会ハイパフォーマンスディレクター。SUSAGYM会長。アジアコーチ委員会委員長。共同通信社ボクシング評論担当。会津若松市観光大使。ほか。

【関連記事】「残酷な結末だ」ネリを粉砕した井上尚弥の“妙技” 戦慄のフィニッシュに相手国メディアも衝撃「天才的なテクニックを持っている」

【関連記事】“まさか”のダウンも「ダメージはさほどなかった」 ネリの一撃に井上尚弥が胸中を告白「パンチの軌道が読めなかった」

【関連記事】「凄い試合だった」井上尚弥の東京ドーム熱狂の壮絶KO劇に米英記者も絶賛!「イノウエは史上最高の選手だ」

関連記事

「アスリート/セレブ」新着記事

『CoCoKARAnext』編集スタッフ・ライターを募集

CoCoKARA next オンラインショッピング

PICK UP 【期間限定販売】浅倉カンナ ラストファイトメモリアル 拳トロフィー

浅倉カンナの左拳を本人から腕型を採取し、トロフィーとして完全再現させていただきました。 血管やしわの細部までに忠実に再現した、大変貴重なトロフィーとなります。

商品を見る CoCoKARAnext
オンラインショップ

おすすめコラム