「ベルト返上か、俺か」井上尚弥に挑戦状の若武者グッドマンに米メディアはシビアな意見「番狂わせを起こせるかは疑問だ」
世界最強の呼び声が高い井上。彼に挑むグッドマンには厳しい意見も集まっている。(C)Getty Images、(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext
世界最強と言われる“怪物”に挑む、25歳の若武者に対する評価はシビアだ。去る5月6日に、井上尚弥(大橋)に挑戦状を堂々と叩きつけたサム・グッドマン(豪州)のそれである。
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5月6日に東京ドームで行われたWBC同級1位の挑戦者ルイス・ネリ(メキシコ)との決戦を制した井上。初回に人生初ダウンを奪われながら6回までに3度のダウンをもぎ取ってのTKOという圧巻の内容に4万3000人が熱狂した。
激闘の興奮が冷めやらぬ中、無敗街道を突き進むカリスマが、リング上に自ら招き入れたのが、IBF&WBOスーパーバンタム級1位のグッドマンだった。井上から「9月ごろ、隣にいるグッドマンと防衛戦の交渉をしていきたいと思います」と言葉をかけられた25歳は「俺は1年以上もチャンピオンが戦うことを義務づけられている挑戦者だ。ベルトを返上するか、俺と戦うかだ」と力強く呼応。無敵の王者に牙をむいた。
今後も両陣営による水面下での交渉は続いていくと見られる。だが、グッドマンが指名挑戦権を有していることを考えても、井上との対戦実現は有力と言っていい。
無論、キャリア18戦無敗(7KO)で突き進んできたグッドマンはやる気十分だ。自身が契約する豪興行大手『No Limit Boxing』のXで「(井上に)勝つために必要なことを十分に見えた。もちろんベストなボクシングをしなければならないが、それさえできれば、あの男には勝てる」と豪語。世界が「怪物」と評する偉才にも臆する素振りは見せていない。