ドヘニーの当日体重増も覚悟…バキバキの肉体美を仕上げた井上尚弥が口にした“哲学”「数年後にフェザーを見据えるならまだまだ」

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「スーパーバンタム、数年後にフェザー級を見据えるのであれば、やっぱり、まだまだやらなければいけないことはあると思う。そこにやっぱり向き合っていかないと成長は見られないと思う。今までやってきたものをそのままやっていくのではなくて、何か新しいことを取り入れながら、手探りでだがそれは進めていかないと現状維持で止まってしまう」

 いまや勝利はもちろん、大衆に納得される試合内容も期待されるようになっている。そんな絶対王者であり続けるために、井上は「そうならないためにも何かをやっぱ変えるべきだと思うし、そういった意味でも、今自分の中で考えながらやっている」と現状維持を嫌う。それが彼の哲学なのだ。

 ドヘニーは過去に10キロ以上の体重増も記録した。そうした中で今日の試合は当日リカバリーの制限はない。つまり階級制のスポーツにおいて、井上は体格差のある相手と対峙しなければならない可能性が大いにある。

 それでも頂点を追及し続ける“モンスター”が、増量したドヘニーを打ち砕く光景を見られるのではないか――。そんな期待をせずにいられない。

[取材・文:羽澄凜太郎]

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