「楽をして掴んだ勝利は一つもない」ドヘニー戦を経て綴った“信念” 井上尚弥がXで決意「勝負は紙一重」
ドヘニー戦を終え、防衛を果たした井上。(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext
絶対王者らしい言葉が並んだ。
9月7日にボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)が、自身のXを更新。今月3日に行われた元IBF世界同級王者のテレンス・ジョン・ドヘニー(アイルランド)との4団体防衛戦後の胸中を綴った。
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圧巻の防衛劇だった。ドヘニーが防戦一方となっていた7回開始早々に左ボディーなど矢継ぎ早に繰り出した井上は、一気呵成の連打で攻め抜いた。この猛打を受けたドヘニーは突如として腰を押さえて歩き出し、まさかの棄権。この申告を受け、レフェリーが試合を止めた。
ドヘニーが前半から消極的と捉えられても仕方ない守勢を貫いたこともあり、両者に地力の差は明確に現れた。無論、井上が手を抜いたわけではない。31歳の王者はスーパーバンタム級でのさらなる防衛と将来的なフェザー転級を見据え、「今回は意図的に増やせるだけ増やしてみようと思った。自分のボクシングスキルが落ちない程度にどこまでリカバリーできるか」など新たな取り組みも実施し、抜かりのない準備を重ねていた。
努力を重ねて掴んだ圧勝だからこそ本人も“信念”を綴る。Xで「毎試合結果的に楽勝だったと言われた試合でも決して楽をして掴んだ勝利は一つもない事は自信を持って言える」と断言した井上は、こう続けている。