井上尚弥は「未だに成長し続け、学ぼうとしている」 元世界王者が絶賛したドヘニー戦の控室で見えた“異例の光景”
今年5月のルイス・ネリ(メキシコ)戦の初回にキャリア初ダウンを喫していた井上。本人も「緊張感はある」と振り返った局面を引き合いに出したアルジェリ氏。一方で戦前の下馬評が決して高くはなかったドヘニーに対しても「(ドへニー)が衰えているという意見は馬鹿げたものだ」と強調。37歳が選んだ守戦について「パンチも、技術もイノウエに敵わない。だからとにかく相手をイライラさせようとしていた。どこかトリッキーなベテランのような戦いだった」と論じた。
次戦は12月に日本国内でWBOとIBFの指名挑戦者であるサム・グッドマン(豪州)戦が見込まれる。これが実現すれば、2017年のスーパーフライ級時代以来となる年間3試合をこなす。まさに衰え知らずのタフネスさについてもアルジェリ氏は「彼はキャリアの最盛期でタフに戦い続け、チャンスを最大限に活かし続けている。もっと多くのファイターがそうあるべきだ」と強調している。
敵なしの強さを維持し続ける“モンスター”。その強さに対する賞賛はしばらく止まりそうにない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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