井上尚弥をピリつかせた“冴えない発言”の真意 挑戦者グッドマンが母国メディアで再強調「俺はぐるぐると逃げ回る気はない」

タグ: , , , , , 2024/10/27

井上のコメントに対してグッドマンも持論を展開している。(C)Lemino/SECOND CAREER

 絶対王者の振る舞いは、対峙するライバルも刺激した。

 小さくない話題となったのは、10月24日に行われた記者会見での一幕だ。ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)は、会の終盤に自ら「ちょっといいですか」と挙手。そして、約2か月後に対峙する挑戦者のWBO&IBF世界同級1位のサム・グッドマン(豪州)に「グッドマンと繋がっているので一言、言いたい。ドヘニー戦が『冴えない』という言葉。ドヘニーが塩試合をしたから冴えなくなった。だから、グッドマンにはぜひ熱い試合をしてもらいたい。その意気込みで日本に来てもらいたい」と鋭い言葉を向けた。

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 会見後の取材でも「自分の性格的に塩試合で勝てればいいとは思っていない。倒しに行くし、山場をつくる。それに応戦しなければ、一方的な試合になる」と強調した井上。彼がピリついた雰囲気で相手をけん制するのは異例であり、一連の振る舞いは記者陣をも騒然とさせた。

 もっとも、“キッカケ”はグッドマンにあった。

 去る9月3日に行われた元IBF世界同級王者のテレンス・ジョン・ドヘニー(アイルランド)戦で7回TKO勝ちを収めた井上の試合内容にグッドマンは異論を展開。自身が所属する豪プロモーション会社『No Limit』のYouTubeチャンネルで「イノウエが一方的だが、冴えない。物足りない。ちょっと変な終わり方だったな」と論じたのだ。

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