「何の損もない」井上尚弥の推定30億円大型契約に米衝撃 元世界王者たちは“モンスター”に賛辞「可能性も大きく開ける」

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サウジの興行組織との巨額契約を締結した井上。(C) Lemino/SECOND CAREER

 文字通りの大型契約が話題となった。現地時間11月3日、ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者である井上尚弥(大橋)は、サウジアラビア・リヤドで同国政府主導のエンターテイメントイベント『Riyadh Season』との推定30億円のスポンサー契約を締結した。

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 サウジアラビアに大橋秀行会長とともに赴いた井上は、同国の総合娯楽庁長官で、今契約の“キーマン”でもあるトゥルキ・アラルシク長官と対面。「限られた選手しか辿りつかない場所だと思っていますし、誰しもが行けるステージではない」と心境を明かし、「非常に楽しみな契約」と語った。

 国内の石油依存から脱却する取り組みを加速させているムハンマド・ビン・サルマン皇太子の意向もあり、ありとあらゆるスポーツイベントを招致しているサウジアラビア。ボクシングも例外ではなく、『Riyadh Season』を運営する総合娯楽庁のアラルシク長官は、莫大なファイトマネーや勝利賞金を階級に関係なくトップファイターに投資してきた。

 業界を盛り上げているアラルシク長官のプロジェクトに参加する形となった井上。その動向は、“ボクシングの本場”でも話題沸騰となっている。米メディア『Boxing Scene』のポッドキャスト番組『Pro Box TV』に出演した元世界2階級制覇王者のポール・マリナッジ(米国)は「良い契約だと思う」と指摘。「イノウエがフェザーに階級を上げて、リヤドでの興行に出ても驚きはない。ファイトマネーは稼げるだろうし、何の損もない契約だろ。さらにイノウエの今後の可能性も大きく開けるだろうね」と見解を寄せた。

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