2人の敗者が証言した「見えないパンチ」 井上尚弥が“不世出”である理由「正直、『これなら大丈夫だ』ぐらいに思っていた」
「パワーだけじゃない」パンチが持つ“異質さ”
視野で捉えられるパンチであれば、磨き上げたブロックやステップワークで対応できる。しかし、ほんのわずかな隙を突いて打ち込まれる強打は、どれだけ対策を練ろうとも打開されてしまう。“世界の頂点”に立った2人の元王者が、言い回しこそ違えど、全く同じ見解を示しているのは興味深い。
ちなみに井上の敵なしの強さを体感したモロニーは、「パワーだけじゃない」とするパンチが持つ“異質さ”も強調している。
「イノウエのパンチには『これで倒してやる』という意思が込められているんだ。受けたらそれが分かるんだよ。彼は自分のパンチに絶対の自信を持っているからこそ、『一発をもらっても、打ち込んでやる』という覚悟を持っていられるんだ。それが戦っていると伝わってくる」
いまや日本ボクシング史でも不世出と言うべき存在となった井上。その才覚は、敗者となった元世界王者たちが言うように「異次元」である。
来る1月24日には、IBF&WBO世界スーパーバンタム級1位のサム・グッドマン(豪州)との4団体防衛戦を控えている。ここでも数多の名手をリングに沈めた井上の「見えないパンチ」が猛威を振るうか。間近に迫るゴングの瞬間が待ちきれない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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