井上尚弥のフェザー級挑戦のカギは? 死闘を繰り広げた名手ドネアが指摘「小柄なら5階級を上げてもパワーは維持できる」

タグ: , 2025/1/13

 では、井上はフェザー級でも成功を収められるのか。かつてフェザー級まで進んだ経験を持つ世界5階級制覇王者のノニト・ドネア(フィリピン)は、WBCのインタビュー内でライバルでもあった日本人スターの可能性を次のように語っている。

「イノウエは間違いなく素晴らしいファイターだ。ただ、体重を上げるとパワーが落ちるから、彼はよりスピードとテクニックを重視するかもしれない。一方でカネロのようにパワーを持ち越す可能性もあると思っている」

 例えば、フェザー級で、WBCとWBOのランキング1位に立ち、身長173センチ、リーチ183センチのブルース・キャリントン(米国)と比較しても、井上は小柄だ。しかし、フェザー級で戦った経験を持つドネアは「大柄な選手に比べれば、小柄な選手には(階級を上げる上で)利点がある」と強調する。

「私たちのような選手は4つ、もしくは5つぐらい階級を上げてもパワーは維持できる。私自身、決して大きくはなかったが、126ポンド(フェザー級)の選手を落とすことはできた。そもそもボディショットには誰だって弱い。だからできるんだ。当然、イノウエもできると思うが、118ポンド(バンタム級)や122ポンド(スーパーバンタム級)の彼とは違う戦いを強いられるだろうね」

 果たして、井上はフェザー級でどのような成長曲線を描くのか。常々「『ベストの井上尚弥』をお見せしたい」と語っている偉才の進化に期待したい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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