負傷棄権に今もショック拭えず…グッドマン陣営は井上尚弥との三度目の正直を狙うのか「怪我が原因というのは難しい」
「今の地位を維持できるようにサポートしていく」
気になるのは今後だ。すでに自身が1位に君臨するWBOのグスタボ・オリビエリ会長に向け、暫定的な診断書を送ったというグッドマン陣営。6か月以内の復帰を目論んでいる彼らはIBFを含めた指名挑戦権の保持を画策。将来的な井上との“三度目の正直”を狙うとも伝えられている。
グッドマンの復帰プランについて「今まさに調整している」と語るローズCEOは「怪我が原因で試合が変更となったのは難しい問題なんだ」と明言。その上で無敗の挑戦者の優位性を強調した。
「我々は怪我さえなければ、試合に向けて全力を傾けていたところだ。だから、今はサムが今の地位を維持できるようにサポートしていくつもりだ。そして完全に回復してから、できるだけ早くリングに戻したい。
とにかく大きなチャンスを得られるように目指していく。彼は長く世界タイトルのために努力をしてきた。そしてチャンスを勝ち取った。指名挑戦者として待っている間もアクティブに戦い続けてきたんだ」
もっとも、井上側にも別の世界進出の計画があるとされている。すでに複数の米メディアでは、24日の代役となったキム・イェジョンに勝利した後、WBCスーパーバンタム級1位のアラン・ピカソ(メキシコ)と、WBA同級暫定王者のムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)と、それぞれ米ラスベガスとサウジアラビアで対戦する可能性が報じられている。ゆえに回復を図ったところで、グッドマン側が望む対戦が現実的と言い難い情勢ではある。
何はともあれ、全てはグッドマンの回復状況次第なところではある。彼が6か月以内にリングに返り咲き、ライバルたちとのタイミングさえ合えば、「人生で一番」と位置付ける井上戦が日の目を見るかもしれないが……。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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