「2年後に中谷戦を見たい」戦慄KOの井上尚弥、“第二の師匠”が語るキム戦とモンスターの近未来

タグ: , , , , , , , 2025/1/25

 身体の仕上がりは悪くなかったと思います。私もそうでしたが、年齢を重ねると体重が落ちにくくなる一方で、パワーがついてきたり、体感の強さを感じたりします。井上選手も会見で言っていたとおり、そのあたりに自信が出てきたのだと思います。減量についても同じですね。「階級を上げても問題ないと捉えてもいいのではないか」と感じながら井上選手のコメントを聞いていました。

 次の試合は春にラスベガス、その後にサウジアラビアでの対戦を予定しているという話です。久しぶりの海外での試合だと思いますが、本人は特に気負いもなくこなしてくれるでしょう。

 ただ、年齢が上がっていくにつれて、怪我やコンディション調整には細心の注意が必要になります。技術的な部分よりも、現地に入って、いかにいつも通りのことができるか。周りがどれだけサポートして環境を作れるかが、ひとつの鍵になると思います。

 次の対戦相手が噂されているピカソ選手であれば、オーソドックススタイルの相手なので、もっと“戦える挑戦者”になるかもしれません。もう一人、以前から挑発を受けているアフマダリエフ選手とやることになれば、彼はサウスポーなので、むしろ与しやすいと思います。先にも述べましたが、井上選手はサウスポーの相手が得意ですからね。

 将来的には、中谷潤人選手との対戦も見たいですね。中谷選手はどんどん引き出しが増えてきて、身体も強くなっています。完成された井上選手を相手にどんな戦いをするかは興味深いです。

 私の個人的な意見としては、2年後ですね。中谷選手は強いですが、4団体を何度も防衛するくらいの力量や落ち着きを身に付けて、井上選手と同等の存在になった時に対戦を見たい。挑戦者として挑むというより、本当に盤石の状態に仕上げてからの試合を見たいですね。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

【解説】須佐勝明(すさ・かつあき)

1984年、福島県生まれ。会津工業高校から東洋大学へ。2012年、自衛隊体育学校所属時にロンドン五輪に出場。ロンドン五輪ミドル級金メダリストの村田諒太は東洋大学の1学年後輩にあたる。株式会社AYUA代表取締役。日本ボクシング連盟理事。日本オリンピック委員会ハイパフォーマンスディレクター。SUSAGYM会長。アジアコーチ委員会委員長。共同通信社ボクシング評論担当。会津若松市観光大使。ほか。

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