最強の怪物にどう挑むか 井上尚弥のダウンを見たアフマダリエフ参謀が説く愛弟子の“利点”「カルデナスよりチャンスはある」
9月に大一番を迎える井上とアフマダリエフ。(C)Getty Images
世界最強と称される男といかに対峙するか。WBA世界スーパーバンタム級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)の陣営は、間もなく訪れるメガマッチに向け、研究を重ねている。
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先月30日(現地時間)にメキシコ・グアダラハラで行われた同級ノンタイトル10回戦でルイス・カスティージョ(メキシコ)に8回TKO勝利を収めたアフマダリエフ。ダメージを最小限に抑えるリスク管理を行った戦いで勝ち切った30歳は、今年9月の対戦が確定的となっているボクシングの4団体世界同級統一王者の井上尚弥(大橋)に向け、地力をしっかりと発揮した。
ウズベキスタン国内のメディアでも「我が国の名誉を守る、非常に重要かつ決定的な一戦」(ニュースサイト『Zamin』)と位置付けられる井上戦は、アフマダリエフにとってキャリア最大級の大一番である。相手はいまだ敵なしの“怪物”とあって容易なマッチメークではないが、陣営は世紀の番狂わせを虎視眈々と狙っている。
すでに小さくない“サンプル”は得ている。米ボクシング専門ポッドキャスト番組「アゲインスト・ザ・ロープ」公式YouTubeチャンネルで「MJ(アフマダリエフの愛称)の方が大柄で堅実、より技術のあるボクサーだ」と強調したのは、トレーナーのジョエル・ディアス氏だ。去る5月4日に井上に8回45秒TKO負けを喫したWBA世界同級1位ラモン・カルデナス(米国)のサポートもしていた名伯楽は、そこで得たモノを次戦に活かそうと注力している。






