衝撃ダウンはなぜ起きた? 井上尚弥が打ち明けたネリ&カルナデスに“倒された原因”「あの2つのダウンって打ち急いでいるんですよ。結局」
そんな衝撃のダウンシーンについて本人が解説することがあった。7月10日に東京都内で行われたWBA世界スーパーバンタム級暫定王者・ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との試合発表記者会見後の囲み取材の場での一コマだ。「戦い方も計画的に立てなきゃいけない」とアフマダリエフ戦への意気込みを語っていた絶対王者は、ダウンが起きた原因を自ら語った。
「まぁ、だから、あの2つのダウンって打ち急いでいるんですよ。結局、自分が打ち気になっちゃっている」
たしかに、ネリ戦は初回、カルデナス戦は2回と、いずれも試合の序盤で喫したダウンである。それぞれ東京ドームとラスベガスという大舞台での試合でもあり、本人が「倒してやろう」といつも以上に好戦的になりすぎた傾向はあった。
そんな己の姿勢やメンタリティを端的に分析した井上は、こうも続けている。
「早いラウンドで身体が温まってなかったり、相手のパンチの軌道や癖を読み切る前に、貰ってるパンチなんで。だからそこは、自分の中で情報をしっかりと集めるという作業が必要だと思う。まぁ見ててくださいよ(笑)」
最後は“らしく”はにかんだ。
次回防衛戦の相手となるアフマダリエフ陣営には、カルデナスを支えたディアス氏がトレーナーとして構えている。そんな“群を抜いて強い”と位置付けるを相手に「今回は判定決着でもいい。しっかり勝ち星を取りに行く」と感覚を研ぎ澄ませる井上が、どのような戦いを見せるかは興味しかない。
[取材・文/構成:ココカラネクスト編集部]
【関連記事】“2度目のダウン”を喫した井上尚弥の「気になる点」 アフマダリエフ戦に向けて警戒すべきポイントは?
【関連記事】【現地発】日本でも話題になった「フェザー級が限界」の真意 井上尚弥が語っていた“目指すもの”「人間の限界はありますから」
【関連記事】最強の怪物にどう挑むか 井上尚弥のダウンを見たアフマダリエフ参謀が説く愛弟子の“利点”「カルデナスよりチャンスはある」






