「まさに現代ボクシングの標本」アフマダリエフを“完封”した井上尚弥に識者も感服「仮に階級を上げても…」
次戦は年末のサウジアラビア、その後には来年、東京ドームで中谷潤人選手との対戦が控えている。井上選手はいま、まさに自身が描いたキャリアのロードマップ通りに進んでいる。
さらに言えば、今回のアウトボクシングは、仮に階級を上げた場合にも十分通用することを示したとも感じる。階級を上げれば相手のパワーや体格も増すため、アウトボクシングを駆使する時間も増えるはずだ。井上選手自身も“最強の敵”と位置づけていたアフマダリエフとの戦いは、まさに次の階級を見据えたモデルともなった。
どんな相手でも自分のボクシングで勝ち切る――それが井上尚弥というボクサーだ。これからもファンを魅了する試合を続けてくれるだろう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
【解説】須佐勝明(すさ・かつあき)
1984年、福島県生まれ。会津工業高校から東洋大学へ。2012年、自衛隊体育学校所属時にロンドン五輪に出場。ロンドン五輪ミドル級金メダリストの村田諒太は東洋大学の1学年後輩にあたる。株式会社AYUA代表取締役。日本ボクシング連盟理事。日本オリンピック委員会ハイパフォーマンスディレクター。SUSAGYM会長。アジアコーチ委員会委員長。共同通信社ボクシング評論担当。会津若松市観光大使。ほか。
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