「夢は始まる前から終わっていた」井上尚弥に執着する“悪童”に母国メディアが突きつけた現実 亀田戦の惨敗を酷評「年齢を如実に感じさせた」
精彩を欠くカシメロに厳しい評価が下されている(C)Getty Images
ボクシングの元世界3階級制覇王者ジョンリル・カシメロ(フィリピン)は10月25日、キルギスのビシュケク・アリーナで日本フェザー級7位の亀田京之介(MR)と58kg契約10回戦を戦い、判定0-3で敗れた。カシメロは昨年10月、横浜でのサウル・サンチェス(米国)戦での体重超過により、日本ボクシングミッション(JBC)から処分を受けて以来の試合となったが、亀田の前に成すすべなく敗戦。この試合結果を受け、母国フィリピンからも厳しい指摘が飛んだ。
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キャリアを通じて華々しいタイトル歴の一方で、度重なる計量トラブルや試合キャンセルなどの問題行動により、“悪童”の異名が定着しているカシメロ。かねてより、現世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)との対戦を熱望し、挑発的な呼びかけなども行ってきたものの、今回の黒星により「実現は到底、不可能」との評価が報じられている。
フィリピン紙『Manila Standard』が10月27日、公式サイト上において、「カシメロの『イノウエ幻想』は、もはや終わりだ」と銘打った特集記事を掲載した。同メディアは、カシメロの亀田戦での精彩を欠いた戦いぶり、一方的となった結果を受け、記事の冒頭より辛辣な意見を並べている。
「カシメロがナオヤ・イノウエと同じリングに立つという夢は、始まる前から終わっていた。もし彼の心の中に、あるいは最も忠実なファンたちの間に、まだわずかでも希望の灯が残っているなら、今すぐに消すべきだろう」
トピックでは試合内容にも言及しており、「カシメロは序盤から積極的に攻め、ハイライト映像に載るようなノックアウトを狙う姿勢が明らかだった。しかしその攻撃は虚勢だけで実力が伴わなかった」などと説明。続けて、「3ラウンド目までにカメダがリズムを掴むと、日本のボクサーは鋭いジャブで試合のペースを掌握。フィリピン人選手は年齢を如実に感じさせる戦いぶりとなった」と両者の動きを評している。






