クロフォードと井上尚弥の“PFP最強議論”が噴出! 米放送局は無敵の35歳を絶賛「どの時代においてもベスト」
戦前の時点では、強敵スティーブン・フルトンを8回TKOで沈めた井上が上位という見方をする識者やメディアは少なくなかった。米メディア『Sporting News』のアンドレアス・ヘイル記者は「イノウエのフルトン戦での破壊力を考慮すれば、(クロフォードvsスペンスJr.の勝者)の1位は確実ではない」と指摘していた。
しかし、クロフォードの圧勝劇は世間の雰囲気を変えた。米スポーツ専門局『CBS Sports』は「ほんの数日前、イノウエがスーパーバンタム級に転向し、絶対王者であるフルトンを圧倒したことで、“地球上最強”の論争に終止符が打たれたかに思われた」と試合前の風潮を記したうえで、史上初の偉業をやってのけた35歳を絶賛した。
「フルトンはたしかに素晴らしい戦士だが、スペンスの方が上だ。そうしたなかで、イノウエが印象的であったのと同様に、クロフォードは非常に印象的だった。これによってクロフォードが1位ではないと言うのは難しくなった。
イノウエはフルトンを無力化して、凌駕もした。そして新階級でタイトルも獲得した。その事実は明らかに素晴らしいものだが、スペンスに対するクロフォードのパフォーマンスは、この時代、いやどの時代においても、ベストバウトのひとつに数えられるほど図抜けていた」
ともに難攻不落の王者を相手に完勝を収めた井上とクロフォード。PFPの議論は尽きなそうだが、両雄ともに現役最強に相応しい好戦を演じたのは間違いない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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