快勝の井上尚弥に「おめでとう」 王座陥落フルトンが見せた一流の振る舞い「俺は言い訳はしない。男らしく」
井上に敗れたフルトン。敗北の悔しさを抱えているであろうカリスマだが、素直に勝者を称えた。(C)Getty Images
当代屈指の戦士との激闘に敗れた“元王者”の勇ましい振る舞いが話題となっている。今月25日に東京・有明アリーナで行われたWBC&WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦で、挑戦者の井上尚弥(大橋)に敗れた2団体統一王者スティーブン・フルトン(米国)のそれだ。
文字通りの完敗だった。終始主導権を握られたフルトンは、8回に右ストレートから強烈な左フックを被弾してダウン。一度はなんとか立ち上がったものの、一気呵成で仕掛ける井上の猛ラッシュを前に崩れ、レフェリーストップをかけられた。
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22戦目にして初の敗戦を喫したフルトン。今月27日には自身のツイッターで「俺はあの試合より良い選手だから自分自身に落胆している」としながらも「自分がもっと優れた選手だと知っているからだ。俺は立ち直って、戻ってくる」と再起を誓っていた。
そんな29歳のカリスマ戦士は、ウェルター級4団体王座統一戦で、3団体統一王者エロール・スペンスJr.(米国)を破り、史上初の2階級での4団体統一を成し遂げたテレンス・クロフォード(米国)の快挙に反応。ボクシング界を熱狂させたライバルにメッセージを送った。
「イノウエとクロフォード、おめでとう」