「怪物はこのままでいい」井上尚弥はSバンタムが限界? 米トレーナーがさらなる階級上げに提唱「難しくなる」

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 さらに井上が契約する米興行大手『Top Rank』のボブ・アラムCEOが「密かに画策しているのではないか」(『Boxing Scene』より)とされる元世界3階級制覇王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)との対戦もロジエ氏は「当然、厳しいと言わざるを得ない」と断じている。

「ローマはイノウエには大きすぎる。パンチ力、スピード、視野、すべてにおいて上回ることになるからね。いいじゃないか。怪物はこのまま怪物のままで」

 もっとも、井上自身も無謀な階級上げには懐疑的な意見を示してきた一人だ。アラン・ディパエン(タイ)とのバンタム級2団体統一戦を終えたばかりの21年12月には、「『敵がいないから上げろ』ってみんな言いますけど、階級をひとつ上げるのはそう簡単なものじゃない。それで自分のパフォーマンスが潰されるなら上げることはしない」と持論を展開していた。

 おそらく今後も階級上げを求める声は続く。そうしたなかで、井上がいかなる決断を下していくのかは大いに興味深いところだ。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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