MLB通算2043安打の名捕手も疑問視 二刀流挑戦の壁となる“大谷ルール”は変わるべきか?「他の選手のために変える必要がある」
ゆえに規則内容が正しいのか否かは、米メディア内でも議論を起こしている。米野球専門YouTubeチャンネル『Foul Territory』のホストを務めるAJ・ピアジンスキー氏は、「ルールの仕組みを変えるべき」と持論を投じている。
「二刀流をやることは難しすぎるんだ。平均的な数字を残そうと思ってもメジャーリーグで続けるにはハードすぎる。なぜなら選手は普通のリカバリーができないからだ。でも、ショウヘイ・オオタニという男だけがこなせる。皆チャレンジはするけど、怪我をして打てなくなるか、怪我をして投げられなくなるかだ。本当にオオタニだけで、それ以外は誰も何も成し遂げていない。今の状態では不可能だからね」
かつてMLBで2043安打を放った名捕手は、「歴史的にも唯一無二のスーパーアスリート」と評する大谷の実績を軽んじているわけではない。しかし、一人しか恩恵を受けていない現状が「正しくない」と指摘。より多くの二刀流挑戦者が現れるようなアイデアも提供している。
「オオタニが休んだことでルールは微調整された。でも、他の選手のためにも変える必要はある。いったいどうやって二刀流の基準を満たすんだ? 今のルールで求められている数字を『1シーズンで達成しろ』と言っても成立しないよ。最低2シーズンぐらいで持ち越せるようにしないと不可能だ。そもそも保有するチームも、オオタニのような選手じゃなきゃ、投手か打者の枠を減らしてまで無理をさせようとはしない」
MLBの姿勢に疑問を投げかけたピアジンスキー氏は、「二刀流をやれる選手をチームが持ちたがるように、何らかのインセンティブを設けるべき」と指摘。二刀流選手を生む潮流を促すように“策”を講じるべきと訴えた。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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