【女子バレー】新生ジャパンを象徴する「三本の矢」と「フレッシュな力」 ネーションズリーグでの“アピール度”を探る

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 そしてもう一人、現地6月21日に香港で行われた予選ラウンド第2週の中国戦で一躍脚光を浴びたのが北窓絢音(SAGA久光スプリングス)である。学生時代に高身長(現在は183センチ)ながら高いレシーブ力を備えるアタッカーとして才能を見初められ、アンダーエイジカテゴリー日本代表に選出、所属先のSAGA久光でもこの2024-25シーズンはレギュラーに抜擢される機会も多かった。中国戦では途中出場に始まり、第3セット以降は開始時からコートに立つと「もう攻めるしかない、という気持ちでどんどん点を決めることができた」と終わってみれば10得点をマークする。試合後には「元々、パス(レシーブ)は得意なのですが、そこでミスがあったので。もっとミスをしないようにしていかなければ」と反省点を口にしたものの、アタック面で力を示したことは自身それにチームにとっても収穫だった。

 結果的に1-3(15-25、12-25、25-18、22-25)で敗れた中国戦では、ここまで好調だった和田が沈黙。またチーム全体も被ブロック14本を喫するなど、攻め手に欠いた。2枚替えで起用された秋本もブロックにつかまる場面があったわけだが、それもまた成長の糧となる。

 それは、北窓のチームメートであるアウトサイドヒッターの深澤めぐみも然り。日本代表は今年度が初登録で、ネーションズリーグの帯同メンバー入りを果たす。ここまで主にリリーフサーバーとして起用され、着々と経験値を積み重ねている。

 まだ2028年への道のりは始まったばかりであり、秋本や北窓といった新戦力たちがいかに力をつけてくか。それもまた女子日本代表が飛躍するための鍵の一つであるのは間違いない。

[文:坂口功将]

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