ヤンキース・田中将大が新たな「ミスター・オクトーバー」!?過去にPSのMVPに輝いた2人の日本人とは?
メジャーリーグのポストシーズンも佳境にさしかかってきた。快投を続けているのがヤンキース・田中将大投手。既にワールドシリーズ優勝候補の一角だった、前田健太投手が所属するドジャースは地区シリーズで敗退しており、生き残っている唯一の日本人メジャーリーガーとなっている。
田中は5日のツインズとの地区シリーズ第2戦に先発。5回3安打1失点と危なげない投球で勝利投手となり、ア・リーグ優勝決定シリーズ進出に貢献した。
そしてアストロズと争うそのア・リーグ優勝決定シリーズでは、第1戦の先発に抜擢された。ここでも期待に十二分に応え、6回1安打無失点とほぼ完璧な投球。今季メジャー30球団トップの107勝を挙げた強打線を手玉に取り、白星発進へと導いた。
新たな「ミスター・オクトーバー」
田中はここまで通算で、ポストシーズン計7試合に先発。5勝2敗、防御率1・32と驚異的な数字を残している。特筆すべきは、その7試合全てが5回以上を投げて2失点以下という点。これはドジャースのサンディ・コーファックスを抜き、メジャー史上初めての快挙となった。
毎年、勝負どころのポストシーズンになると、人が変わったかのような快投を見せ続けている。これにはニューヨークのメディアも大興奮。「新たな『ミスター・オクトーバー』の誕生だ」と賛辞を惜しまない。
ア・リーグ優勝決定シリーズは1勝1敗で、舞台をニューヨークへと移した。田中の次回は中4日で第5戦に登板予定。ここでも好投して勝利をつかむようだと、同シリーズMVPの有力候補へと躍り出そうだ。
メジャーのポストシーズンでは、5回戦制の地区シリーズではMVPを制定していないが、7回戦制で争うリーグ優勝決定シリーズとワールドシリーズではMVPを授賞している。過去、その栄誉に輝いた日本人メジャーリーガーが2人だけいる。