スランプ状態のどん底にいたネイマールを救ったメッシの“金言” 天才が忘れぬバルセロナでの涙「僕は心底動揺していた」
「ある日、僕は心底動揺していた。たしかアスレティック・ビルバオ戦だ。何もうまく行かなくハーフタイムに、僕は自分自身に腹を立てて、ドレッシングルームに入った。自分のプレーが酷すぎたんだ。それでトイレに一人でこもりながら『僕はいったい何をやっているんだ?』と泣いた。
すると、ドアをノックする音がした。メッシだった。彼は『なんで泣いてるんだ』って聞いてきた。そして、続けざまに言ったんだ。『サントスでやっていたように、プレッシャーなんて気にせずにやりたいように最高のサッカーをしてほしい。何か必要なことがあれば、僕を頼ってくれ』ってね」
どん底にいたネイマールをメッシは救った。その言葉を受け、「自信が持てるようになって、プレーのすべてがうまくいくようになった」というブラジル代表FWはバルセロナで主軸として成長。2年目となる14-15シーズンにはクラブの三冠(ラ・リーガ、チャンピオンズ・リーグ、コパ・デル・レイ)獲得に貢献した。
あの瞬間、トイレで涙するブラジルの逸材に理解を示さず、メッシが孤立させていたならネイマールは、今頃どうなっていただろう。もしかしたら世界的な名声を掴めないまま、サッカー界から姿を消していたかもしれない。今回の告白は、そんな「もしも」の想像も膨らむ興味深いエピソードだと言えよう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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