IOCはなぜ認めた? 新型コロナ陽性下での出場で批判も受けた米ライルズが明かした舞台裏「僕自身は問題ないという気持ちだった」
その後、選手村ではなく別のホテルに移動し、“自主隔離”を実施したライルズは、ウォーミングアップの際もマスクを着用し、「他の選手と一緒のテントではなく、隅にあった別のテントにいた」と感染を広めない行動を徹底。無事に競技参加を認められたという。
メダル授与の際もIOCに対して「メダルを渡してくれるのは自分よりも年齢が上の人たちだったから、彼らや出席するほかの選手が、自分が参加することに問題ないかを確認した」というライルズは、批判も受けたレース参加を次のように振り返っている。
「コロナに感染しても僕自身は『オーケーだ。問題ない』という気持ちだったよ。これまでのキャリアを通じて、喘息や他の病気に僕は悩まされてきたからね。だから、僕のキャリア全体を振り返った時に、ノア・ライルズの人生のほんの一日に過ぎないと思っていた。『別のハードルを乗り越えて戦おうとしているんだ』と考えていた」
世間からの逆風は覚悟の上だったというライルズ。すでに体調は回復しており、番組では4年後のロサンゼルス五輪参戦についても「あのオリンピックの雰囲気を、自分の地元で味わえたら本当に素晴らしいだろうね」と語っている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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