日ハム「ノンテンダー」問題に波紋 選手会の主張の矛盾と今後問われる問題とは
そもそも選手会は移籍の活性化を訴え、FA取得年数の短縮や、メジャーリーグのような契約年数が切れたら自動的にFAとなる仕組みの導入を求めていた。一見、選手側に都合が良く映る制度改革だが、もちろん代償もある。結果的に競争は厳しさを増し、あおりを食うと思われるのは年俸が一定以上のレベルに達した中堅以上の選手。同程度のパフォーマンスを、若くて安い選手でも発揮できると判断されたら容赦なく切り捨てられる恐れが、以前よりも膨らむ。現在の宣言制のFAによって、守られている中堅以上の選手たちも数多いのが実情だ。
今回、日本ハムはノンテンダーという言葉こそ違ったが、中身は戦力外通告と何ら変わりはない。逆に言えばFA取得年数が短縮され、自動的にFAとなるメジャー流の仕組みになれば、もっと若くして首を切られる選手たちが出てくる。それがプロの世界で、より厳しい土俵へハードルを上げる覚悟が本当にあるのか、選手会にはそこが問われてくる問題とも言える。
「対象者がFA権を持っている、持っていないは全く関係ないのでは?」
「ロッテと日本ハムの問題は分けて考えるべき」
「無償で保有権を放棄した球団を批判するのは矛盾している」
といった声が多くの野球ファンからあふれ出ている。終いには事務局長の適性や人選を問う声も届く始末。労働組合は労使関係において強い立場にあるとは言えず、どうしても批判を矛先に戦わざるを得ないのが実情だろうが、従来の主張と異なるスタンスは逆効果にしかならない。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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