プロ野球FA戦線を検証!直近5年で最も選手を「獲得・流出」した球団は?
■今年の宣言者の動向は?
こうなると、今年の宣言者がどうなるか気になるところ。報道を総合するに、直近5年間とは少し違った傾向が出るのではないか。
大山悠輔(阪神)と甲斐拓也(ソフトバンク)の2人が、注目度・条件面の両方で目玉となっている。ともにチームの顔として活躍をし続けてきたものの、熟考の末に行使を決断。巨人がW獲得を狙っており、おそらく宣言残留との二者択一になる。
争奪戦の観点では石川柊太(ソフトバンク)の動向が見逃せない。補償のないCランクとあって、5球団が獲得に動いているという。中でもオリックスは交渉解禁日に速攻アタックと、誠意を見せている。
茂木栄五郎(楽天)はヤクルトが獲得に動いているそう。近々で村上宗隆のメジャー移籍が既定路線となる中、左の内野手補強は急務。かつて早稲田大の主砲だった男が神宮に帰還するか。
中日からFA宣言した木下拓哉と福谷浩司は、甲斐や石川を獲れなかった球団が獲得に動きそう。宣言残留を含め、可能性は色々と考えられる。原口文仁(阪神)には西武が関心と言われる中、ここに来て西武の球団幹部がFA争奪戦の見送りを明言。残留の目が高くなったか。
海外FA権を行使した菅野智之(巨人)はMLB移籍が濃厚。同じく海外FAの九里亜蓮(広島)はMLB移籍を視野に入れつつ、国内にとどまる可能性もありそうだ。
[文:尾張はじめ]
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