「墓場まで持っていく話が出ている」高木豊氏 プロテクト問題に提言 「一番の被害者」の存在にも言及
高木豊氏
山川穂高のFA移籍に伴い、ソフトバンク側の西武への人的補償が甲斐野央投手に決着した一件は未だ大きな話題を集めている。
レジェンド左腕の和田毅投手がプロテクト漏れしていたことも伝えられており、現行の28人プロテクトという内容含め、球界内からも様々な声が出ている。
現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球評論家として活躍する高木豊氏は1月17日に自身のYouTubeチャンネルに「【人的補償問題】『このルールじゃ選手が可哀想』『プロテクト28人じゃ少なすぎる』ソフトバンク和田の人的補償問題について高木豊の見解を語ります!!」と題した動画を更新。今回起きたプロテクト問題について自身の考えを語っている。
【人的補償問題】『このルールじゃ選手が可哀想』『プロテクト28人じゃ少なすぎる』ソフトバンク和田の人的補償問題について高木豊の見解を語ります!!
この一件に関して高木氏は「漏れ伝わってきていることは球団が発表できないこと。事実とすればね」とプロテクト内容は本来両球団のみが把握することながら、「色々な情報がある中で発表していないから分からないんだけども、一番の被害者は選手だよね」とまずは渦中の和田、甲斐野双方の選手を気遣う姿勢を見せた。
さらに、今回の一連の騒動について「(情報は)漏れてはいけないし、プロテクトは何のためにあるのか。今後、(関わる球団が)密約でやるようになってくるし、ルールはあるにしてもルールに従わないのであれば何のためなのか」と透明性を欠いていると指摘。ひいてはファンに不信感も抱かせてしまったいるとした。
こういったことを受け、人的補償の制度について現行の28人のプロテクト枠を40人程度に拡げること、ドラフトとリンクさせることを提言。FAで選手を獲得した場合は、ドラフトの上位選手の指名権を譲るなど、戦力均等化の方法を改めて考えたほうがいいとした。