メジャーリーグのドラフト指名選手数が昨年の約8割減という事態に・・・日本球界も前年割れ間違いなし?!
新型コロナウイルスの影響をもろに受けた格好となった。メジャーリーグのドラフト会議が現地11日まで行われた。指名選手数は1965年の制度導入後、最少となる160人止まり。昨年は1200人ほどが指名されていたのだが、約8割減という事態に陥った。
例年ならば3日間にわたって開催されるが、今年は2日間に短縮された。最大40巡目まで指名できたものを、5巡目までに制限。メジャーリーグは開幕のメドすら立っておらず、各球団は大幅な収入減となることが確実。少しでも新人選手たちとの契約金を縮小しようと、示し合わせてこのような最小限の形での開催となったのである。
対岸の火事では済まされないのが日本球界だ。今秋のドラフト会議は先日、10月26日に開催されることが発表された。当初は11月5日を予定していたが、ペナントレースが11月上旬までずれ込むことにより、木曜日から試合を行わない月曜日へと変更された。
6月19日に3カ月遅れの開幕が決まったとはいえ、当面は無観客での開催となる。ペナントレースは143試合から120試合に削減。メジャーリーグ同様、大減収は確実な状況にある。加えて日本の12球団は今季年俸の削減を選手会に求めない方針。メジャーリーグ以上に台所事情が冷え込む可能性もある。そうなれば削減の矛先が向かうのは、オフの年俸更改であり、秋に待つ新人選手たちとの巨額の契約金だ。
昨年のドラフト会議で支配下契約は計74人が指名された。最も多く指名したのは西武で8巡目まで。オリックス、ロッテ、ソフトバンクの3球団は5巡目指名で終えた。今年10月のドラフト会議での総指名人数が前年割れすることは避けられないであろう。