パリでも相次いだ段ボールベッドへの“賛否”…海外参加選手たちの意見を米紙が紹介「本当にひどかった」「ベッドはベッドだ」
もっとも、否定的な意見ばかりではない。ジャマイカの男子競泳代表のジョシュ・カーリューは「ベッドはベッドだ」と苦笑。「別の大会で、僕は床に寝たことがあったから僕は別に文句は言えない」と語っている。
ただ、同紙は、エアコンの実費負担を求め、選手たちの負担を大きくさせた組織委員会の判断を問題視。「パリ・オリンピックの関係者たちは、大会のテーマである『環境に優しい』という取り組みに従うため、施設内にエアコンを設置しない計画を当初から明らかにしていた。だがマットレスが硬いことに加え、選手たちは選手村にエアコンがないことは明らかな失望を表明している」と糾弾している。
大会後は1万4250個の段ボールベッドはリサイクルされ、選手村は今月28日から始まるパラリンピックのため再利用される予定となっている。
パラリンピアンたちが何の負担もなく過ごすためには、オリンピックで浮上した課題を改良することが求められそうだが、果たしてどうなるか。パリ五輪を計画してきた関係者の真価が問われている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
【関連記事】「皆さんが思うほど快適じゃない」つらかったパリ五輪の選手村 豪競泳選手が過酷な環境を再主張「私たち不潔だった」
【関連記事】「毎日、何万食も提供しなきゃいけないんだ」開き直り? 選手たちが不満を爆発させた選手村に役員は「満足」と強調
【関連記事】「日本人の組織力は無敵だ」選手村の”不備”を伊競泳選手が東京五輪と比較して異論「フランスは何かおかしい」【パリ五輪】