水質以上に問題だった“流れ” セーヌ川の状態にトライアスロン参加選手が懸念「100回くらい溺れそうになった」【パリ五輪】
ファン・クーボルデンと同様に前日の悪天候による流れの強さを問題とする参加者は少なくない。全体10位でフィニッシュしたテイラー・スパイビー(米国)はレース後に米スポーツ専門局『NBC Sports』のフラッシュインタビューで「大量の水を飲んだ」と明かし、こう振り返っている。
「正直に言うと、私にとって水質よりも心配だったのは流れでした。おそらく参加者全員が、その場で泳いでいるような瞬間があったと思います。私にとってはそっちの方がずっと怖かったですし、無事に脱出できたのは幸運でした」
汚染状況がひどすぎるという理由で1世紀以上も遊泳が禁止されていたセーヌ川。そこでついに実施されたパリ五輪競技。早朝の検査で大会公式委員会がゴーサインを出したものの、実際のところ水質は悪化していたと思われる。それだけに、明日以降で体調を崩す参加者が出ないことを願うばかりだ……。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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