「操り人形に過ぎない」ベルギー選手がセーヌ川でのトライアスロンに不快感 “強行実施”は「パリにとって安心材料」【パリ五輪】
だが、前夜に雨が降った影響で「数人の選手がシャンゼリゼ通りの濡れた石畳の上で滑り、自転車から転落した」と報じており、悪天候時には生活排水が流れ込んで水質基準が満たされなくなる恐れがあるため、セーヌ川でスイムが強行されたことにも疑問は残った。
同メディアは「チームやアスリート、大会の長期的なレガシーとして、セーヌ川を泳げるようにすることを住民に約束したパリ市当局にとっても、安心材料となっただろう」と伝えたが、選手にとっては最後まで不安の残る大会となったはずだ。
パリ市や仏政府などは「汚水を封じ込め、川への流出を最小限に抑えるために、約2300億円の公的資金を廃水インフラに費やした」とし、パリのアンヌ・イダルゴ市長も17日、実際にセーヌ川を泳いで水質改善をアピールして見せた。
それでも、すべての選手がセーヌ川で泳ぐことを納得していたわけでなはない。ベルギーの男子選手、マルテン・バンリールは『worldtriathlon』の公式インスタグラムに、「アスリートの健康が最優先であれば、このイベントはずっと前に別の場所に移されていただろう。 私たちは人形劇の操り人形に過ぎない」と投稿し、不快感を示していた。
競技自体はなんとか終えることができたが、アスリートたちにとっては集中力を維持するのが難しい大会となってしまった。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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