ロッテ-楽天の移籍構図で思い出される西武-ダイエーの大型トレードとは?
パ・リーグの2強であるソフトバンクと西武に対抗する手段
1978年オフ、クラウンライターから親会社が転じたばかりの西武ライオンズが動いた。阪神から田淵幸一、古沢憲司の2人を獲得。阪神へ真弓明信、竹之内雅史、若菜嘉晴、竹田和史を放出した。真弓は中心選手へと成長し、1985年の日本一の原動力に。その後、監督も務めた。全盛期を過ぎていた田淵は、引退後にダイエーで監督を務めた。後のプロ野球監督経験者が2人も含まれた大型トレードだった。
監督経験者は、1986年オフのトレードにも2人含まれていた。ロッテから落合博満が中日へ。代わりに牛島和彦、上川誠二、平沼定晴、桑田茂の4選手がロッテへ移った。落合は稲尾監督の解任に強く異を唱え、放出へ。後に監督、GMを務めた。牛島は引退後、横浜で監督を務めている。
他にも1975年オフには阪神と南海で4対2のトレードが成立した。阪神からは江夏豊と望月充、南海からは江本孟紀、長谷川勉、池内豊、島野育夫が移籍した。近年で最も大きなものは2013年1月、日本ハムとオリックスの2対3のトレード。日本ハムからは糸井嘉男、八木智哉が。オリックスからは木佐貫洋、大引啓次、赤田将吾が移った。
ロッテと楽天は、パ・リーグの2強であるソフトバンクと西武に対抗する手段が必要だった。そのために両軍のニーズが合致。直接的なトレードは涌井の金銭による移籍のみなのだが、結果的に3対4のトレードが成立することとなった。メジャーリーグでは10人以上の選手が動くトレードや、3球団での三角トレードも見られる。松本球団本部長の言葉を借りるまでもなく、移籍市場の活性化は、チームの強化や球界全体を盛り上げるためにも不可欠。両軍の選択は正しかったのか、答えは1年後に明らかになる。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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