ロッテ-楽天の移籍構図で思い出される西武-ダイエーの大型トレードとは?
ロッテと楽天の大型移籍が世間を沸かせた。楽天が19日、涌井秀章投手をロッテから金銭トレードで獲得。合わせて美馬学投手(楽天↓ロッテ)と、鈴木大地内野手(ロッテ↓楽天)のFA移籍に伴う人的補償も発表。酒居知史投手が楽天へ、小野郁投手がロッテへ移る。また楽天を自由契約になったハーマン投手のロッテ加入も発表された。既に楽天を戦力外になった西巻健二内野手のロッテ入りも決まっている。
まるでロッテと楽天による4対3の大型トレードのような構図に。ロッテの松本尚樹球団本部長は「結果的に4対3となった」と話し、「プロ野球界にとってはいいこと」と移籍市場の活性化へ前向きに語ったという。
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1993年、西武とダイエーで3対3のトレード
近年はFA移籍が主流で、結果的に大型トレードの成立は難しくなっていた。だが球史を紐解けば、世間を驚かせた大型トレードがいくつもあった。
1993年、西武とダイエーで3対3のトレードが成立した。人数だけでなく、1軍主力クラスがずらりと並んだメンバーがインパクトを増した。西武から秋山幸二、渡辺智男、内山智之。ダイエーからは佐々木誠、村田勝喜、橋本武広が移籍。秋山、佐々木は打線の中核。渡辺は新人から1991年まで3年連続2桁勝利を挙げ、村田も93年まで3年連続2桁勝利中だった。内山と橋本も中継ぎで存在感を発揮していた。
秋山はその後、ソフトバンクで監督も務め、現在の黄金時代の礎を築いた。球史に残るトレードと言える。