4億円超えの年俸が60%カットも「人生最良の選択」 元カブス戦士の韓国行きになぜ関心は高まるのか「冒険的な要素はある」
カブスで打線の中軸を担った経験もあるウィズダム。(C)Getty Images
名手の新たな挑戦が脚光を浴びている。
話題の人物となっているのは、今オフにKBO(韓国プロ野球)リーグのKIAタイガースと契約したパトリック・ウィズダムだ。18年にカージナルスでメジャーデビューを飾って以来、3球団を渡り歩いた33歳は、契約金20万ドル(約3000万円)、年俸80万ドル(約1億2000万ドル)の総額100万ドル(約1億5000万円)の契約にサインした。
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ウィズダムにとっては再起を図る意味合いが強い。21年から3年連続20本塁打以上を放ったスラッガーだったが、カブスに在籍した24年は出場75試合で打率.171、8本塁打、23打点、と成績が低迷。「打高投低」の傾向が際立つ韓国球界で打撃をアピールしようと考えたのは想像に難くない。
とはいえ、サラリーキャップ制が採用されるKBOでは年俸にも上限がある。MLB時代よりも給与面でマイナスとなるのは間違いない。ゆえにウィズダムの韓国行きは小さくない驚きも呼んでいる。
米専門サイト『Red Bird Rants』は「韓国や日本への移籍は、キャリアで苦境に立たされているメジャーリーガーたちにとって価値のあるものであることが証明されている」と指摘。近年の野球界で目立つアジア球界を経ての“逆輸入”の秘める可能性を論じた。