過去にはスター選手も…「野手で登板した男たち」

タグ: , , 2020/8/9

 イチロー、青木、デストラーデ…彼らの共通点は「投手で登板」経験のある野手たちだ。

 大きな話題を集めたのが、6日阪神戦で内野手登録の巨人増田大輝選手(27)が、11点リードされた8回途中からリリーフ登板したこと。中継ぎ投手を温存するために、敗戦処理で野手を起用した原監督の「メジャー流采配」がアリかナシか、物議を醸している。

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 野手の投手起用について、日本では否定的な意見が根強いが、メジャーでは珍しくない。決着がつくまで試合を行うため延長に制限がなく、例年ならば過密日程でダブルヘッダーもあり、登録選手枠も少ないことから、年に数回は野手の登板を目にする。

 日本人メジャーでは2人の野手がマウンドに上がった。15年イチロー外野手(マーリンズ、当時41歳)は10月4日フィリーズ戦で、4点リードされた8回裏からマウンドへ。最速143キロ、1回2安打1失点無四球の内容に「二度と投手の悪口は言わない」と投手の難しさを実感して苦笑した。

 17年には青木宣親外野手(アストロズ、当時35歳)が6月30日ヤンキース戦で6点ビハインドの9回から登板。宮崎・日向高校でエースだった右腕は「投手は高校以来。緊張した」。1回1安打3失点2四球も、その年の本塁打王ジャッジから空振りを奪い、見せ場を作った。

 日本では「二刀流」の大谷翔平らを除けば、野手の登板は00年6月3日の五十嵐章人内野手(オリックス)以来となる。13点リードされた近鉄戦の8回途中からマウンドに上がり、無失点におさえた。当時の仰木彬監督の計らいで、五十嵐はプロ野球史上2人目の全ポジション出場を達成した。





 95年にはデストラーデ内野手(西武)が5月9日オリックス戦に登板。9点リードされた8回2死からリリーフしたが、1安打2四球で1死も奪えなかった。当時の東尾修監督は「点差も離れていたのでファンサービスのつもりで登板させた」と振り返っている。

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