オープン戦不振の「WBC辞退侍」坂本勇人、柳田悠岐、森友哉 真価が問われるシーズンに
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侍ジャパンが優勝した第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。シーズンの調整に専念するため、出場を辞退したメンバーがいる。主な野手では坂本勇人(巨人)、柳田悠岐(ソフトバンク)、森友哉(オリックス)、今宮健太(ソフトバンク)の4人だが、いずれもオープン戦では打撃不振に苦しんだ。オープン戦の全日程が終了し、成績を比較した。
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【オープン戦の打撃成績】
◆坂本
14試合、打率.111、0本塁打、2打点
◆柳田
18試合、打率.235、1本塁打、6打点
◆森
13試合、打率.161、0本塁打、2打点
◆今宮
13試合、打率.189、0本塁打、4打点
かつて侍ジャパンの中心選手だった坂本、柳田らの状態が上がらず、SNSでは心ない言葉や、「力が衰えているだけ」といった厳しい声も出ている。
実績からすれば物足りなさは否めないが、オープン戦で打ったからといって、シーズンでの活躍が保障されるわけではない。若手のように結果でアピールする場でもなく、打席数を重ね、開幕を逆算していかにコンディションを上げるかに注力している。
打率が一時0割台まで落ちた坂本は、オープン戦最終戦の26日楽天戦で初タイムリーを放ち、一安心させた。柳田は3試合連続安打でオープン戦を終え、開幕を迎える。今宮は細菌の感染症による体調不良で数試合欠場したが、戦列に復帰して25日広島戦では2安打1打点と気をはいた。
「打てる捕手」として西武からFA移籍した森は13試合でマスクをかぶり、オリックス投手の球筋や特徴の把握に努めた。防御率2・73のチームは、2005年以来となるオープン戦1位フィニッシュ。自身のバットは打率1割台と振るわなくても、シーズンへの準備に時間を費やした。