2026年ドラフトで注目される“超逸材”10選 横浜の怪物に、常勝軍団を支える大型右腕…次に話題となるのは誰だ?
将来の扇の要になり得る「勝てる捕手」
渡部海(青山学院大/捕手)
来年の大学球界を代表する強肩強打の捕手。地肩の強さはもちろんだが、捕球から送球までの動作が速く、正確なスローイングが光る。バッティングも少し引っ張りかかる傾向が多いものの、軽々とスタンドまで運ぶ長打力があり、勝負強さも備えている。そして何よりも素晴らしいのが、「勝てるキャッチャー」という点だ。
智弁和歌山では2年夏に甲子園優勝、大学でも昨年はチームの四冠に大きく貢献した。これまで多くの好投手のボールを受けてきた経験も大きな武器であり。将来の正捕手候補が欲しい球団にとっては狙い目と言えるだろう。
榊原七斗(明治大/外野手)
群雄割拠の東京六大学を代表する万能型外野手。高校時代は投手兼任だったが、大学で野手に専念すると才能が大きく開花し、今年は大学日本代表でもセンターを務めた。上背こそないものの、全身を使ったフルスイングで長打力も申し分なく、今春は4本塁打を放っている。
何よりも圧巻なのはセンターから見せる強肩で、低い軌道で一直線にサード、ホームに届き、その迫力はプロでもトップクラスに入るレベルだ。守備範囲の広さとベースランニングのスピードも目立つ。センターのレギュラー候補が欲しい球団はぜひ狙いたい選手である。
春山陽登(大阪商業大/外野手)
関西の大学球界を代表する強打の外野手。2年秋にレギュラーに定着すると、いきなりリーグ初となる1試合3本塁打を放って話題となった。今年の春は少し調子を落としたが、それでも田村剛平、由上慶というリーグを代表する投手からホームランを放つと、秋にも3本塁打をマークするなどその長打力を証明した。
大きい構えで、ゆったりとタイミングをとり、高い弾道の打球を放つことができるのが魅力だ。大学の先輩である渡部聖弥(西武)に比べると打撃以外のプレーに課題が多いが、そのあたりがクリアされてくれば、上位指名も見えてくるだろう。
[文:西尾典文]
【著者プロフィール】
1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から専門誌に寄稿を開始。修了後も主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間400試合以上を現場で取材。2017年からはスカイAのドラフト中継でも解説を務めている。
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