怪腕マルティネスの巡る“過激なマネー戦”は正しいか 米記者が伝える1年15億円の大争奪戦への疑問
中日の絶対的守護神として君臨するマルティネス。(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
水面下で動いてきた“優良助っ人”との交渉が浮き彫りになった。
話題となっているのは、現地時間10月8日にキューバ出身で全米野球記者協会所属のフランシス・ロメロ記者が発信したライデル・マルティネスに関する情報だ。同記者は「マルティネスは少なくともあと1シーズン、日本に残る予定だ。いま、契約に興味を示している複数のチームと交渉中だ」と伝えた。
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さらにロメロ記者は、“日本の関係筋”からの情報として、「DeNAとソフトバンクが有力候補となっている」と断言。そのうちひとつのチームからは、年俸800万ドル(約11億9200万円)から1000万ドル(約14億9000万円)の巨額オファーを受けているとすっぱ抜いた。
中日入団8年目となる今季のマルティネスは60試合に登板。2勝3敗、防御率1.09、WHIP0.81と圧倒的な成績を記録し、43セーブでセ・リーグのセーブ王となっていた。2021年オフに推定年俸2億円の契約が切れる今オフは、先述のような高額契約も必然ではある。
もっとも、法外とも言える契約に疑問がないわけではない。ロメロ記者がすっぱ抜いた2球団は、いずれもリリーフに高額の複数年契約を提示。ソフトバンクは23年にロベルト・オスナと4年40億円を締結し、DeNAも山﨑康晃と6年18億円の契約を交わしている。そこに単年だとしても15億円近い金額を払うのは歪にも映る。