涌井、岸、牧田等「楽天ライオンズ」、西武・渡辺GMの現在のライバルはかつて獲得を熱望した楽天・石井GMと言う因縁
「これじゃ『楽天ライオンズ』じゃねえかよ…」
野球ファンから一斉にそんな声が挙がったのは12月19日の朝のことでした。日刊スポーツ、スポニチ、報知、サンスポの4紙が「ロッテ涌井が金銭トレードで楽天入り」を報じたのです。
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これじゃトレード?!ロッテと楽天でFA宣言選手同士が入れ替わる事態に(https://cocokara-next.com/athlete_celeb/fa-player-replaces-team/)
石井一久GMの現役時代にFAした動機は・・・
楽天の編成責任者といえば、日米通算182勝を挙げ、一時代を築いたサウスポー・石井一久GM。2007年オフにはヤクルトからFA権を行使して、西武入りします。すると、移籍1年目の2008年には就任間もない渡辺久信監督のもと、11勝10敗と奮闘。日本シリーズでも登板し、レオ軍団の日本一に貢献しました。
ちなみにFAした動機が「新しい友達を作りたかったから」というのは有名な話です。その言葉通り、レオ軍団の中ではベテランの域に達しながら、タテ社会でおなじみ野球界の中でも偉ぶることなく若手投手陣と交流を深め、「カズさん」の愛称で親しまれます。
自然と涌井や岸、牧田ら主力ピッチャーは左腕を慕うようになり、公私ともに精神的支柱として存在感を高めていくことになります。2013年限りで引退した際には、セグウェイに乗って西武ドームの場内を一周しました。涙もなく、ただただ楽しい一久ワールド。レオ党はそんな「ゆるキャラ」のような姿勢を見て、ほんわかした気持ちになったものでした。